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ハイパーインフレジンバブエ!経済崩壊の経緯と理由

毎年数万%というありえないハイパーインフレにより貨幣経済の崩壊したアフリカ南部の国、ジンバブエの経済崩壊の流れの解説です。幼稚な政治が経済を弄ぶとどうなるのか、の見本のような国です。


ジンバブエとは



ジンバブエ共和国ジンバブエきょうわこく)、通称ジンバブエは、アフリカ大陸の南部に位置する共和制の国家である。首都はハラレ。内陸国であり、モザンビークザンビアボツワナ南アフリカ共和国に隣接する。2003年に脱退するまでイギリス連邦の加盟国であった。
大統領のロバート・ムガベは1980年のジンバブエ共和国成立以来権力の座についており、強権的な政治手法が指摘されている。


正式名称は英語で Republic of Zimbabwe。通称 Zimbabwe。日本語の表記はジンバブエ共和国もしくはジンバブウェ共和国。通称ジンバブエ。漢字表記は「辛巴威」。
国名はショナ語で「石の館(家)」を意味し、ジンバブエ国内にあるグレート・ジンバブエ遺跡に由来する。かつては南ローデシアと呼ばれていた。
野党勢力への迫害が強く、野党の政治家、野党支持者への暴行・虐殺・拉致などが常態化しており、激しい対立が続いている。事実上、ムガベ大統領の独裁政治体制が続いている。
出典 ジンバブエ - Wikipedia











ジンバブエ.wmv


ハイパーインフレとは



ハイパーインフレとは物価が上昇することを言います。
つまりは物の値段が高くなるってことです。
ハイパーインフレが起こって物価が上昇すると、
昨日まで1個100円で買えていたりんごが、1個5万円とかになっちゃうということです。
出典 www.gettyimages.com


ジンバブエハイパーインフレに陥り、国庫残高が217ドルということを発表しました。
現在の日本円にして、約1万9700円。
なぜそこまでの状況になってしまったのか。
なにゆえのハイパーインフレだったのか。





インフレってな~に?


経済崩壊の序曲


まず、ジンバブエという国はインフレが起こるまでの歴史では、少数派の白人が政治の実験を握っていて、経済もそれによって動かされていました。
ローデシア紛争が起こり、政治は黒人政治家が80%を占めるようになります。
そして、黒人の大統領に。1980年にジンバブエ共和国が成立。
建国当時は首相だったムガベ氏が大統領に就任。しかし、ここからの政権は独裁ともいえる状態で、何でもありに。反論する人へは弾圧で独裁状態に。


特に経済混乱のきっかけとなるのは、
「植民地時代に強奪された白人の土地資産を黒人へと無償かつ強制的に権限を委譲しなさい」法案という無茶な法案が提出されたことで、これが成立してしまったせいで、多くの白人はこの時に土地を安値で売り払い、外国へ出て行ってしまいます。
これにより、白人経営者の農業技術、経営手腕も失われ、食料生産能力が低下します。

続いて、2007年、さらに追い打ちで、外資系企業に対して、「保有株式の過半数を譲渡するように、逆らったら逮捕」法案が成立、当然のように外資系企業の多くは撤退し、経済は衰退の一途をたどります。


結果・・・物資不足、食糧不足で、ただひたすら物の値段は上がり続け、とんでも無い額面の基軸通貨ジンバブエドルが量産され、さらにそれも紙屑同然に・・・。



ジンバブエの歴史的な日」 ムガベ大統領辞任、国民の喜び爆発



ジンバブエで何が起きているのか 政変の背景


基軸通貨切り捨てへ


ジンバブエ準備銀行中央銀行)は11日、事実上価値のなくなった自国通貨を公式に廃止し、
銀行口座に残っているジンバブエドルを来週から米ドルに交換すると発表した。
同国は2008年に5000億%のハイパーインフレを経験した後、2009年から自国通貨を使うのをやめ、代わりに米ドルや南アフリカの通貨ランドなどを使用してきた。
米ドルとの交換レートは、残高が17.5京ジンバブエドルまでの銀行口座に対し、受け取れるのはわずか5米ドル(約620円)。これを超える残高については、3.5京ジンバブエドルに対して1米ドルに交換される。


1兆ジンバブエドル
こんなとんでもない額面の札まで発行されていますが・・・もはや無意味に。



ジンバブエドルの軌跡


驚愕のジンバブエ動画


どれほどジンバブエがやばいかがわかります。



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1米ドル=3京5000兆ジンバブエドル、通貨廃止へ。