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【雑学】なかなか知られていない大統領と首相の違い

国の首脳級会談だのトップ会談だので出てくる代表は、国により首相だったり大統領だったり、この違いをご説明。


大統領と首相の違い


国により、政治のトップや外交のトップの肩書が首相だったり、大統領だったり、はては、この両方が存在したり、いったい違いや意味合いはなんでしょうか。そんな部分をご説明していきます。


【首相と大統領の違いは? 各国のトップを徹底比較。その国で一番偉い人は誰?】 | とりブロ



大統領と首相は何が違う?①議会と内閣


大統領とは


大統領とは、共和制国家の国家元首で、国を代表する最も偉い人を指します。
共和制国家とは、国王、王家がいない国家のことです。

大統領がいる国では、国王やその他の国家元首は存在しません。
一般的に、大統領は国民投票によって選ばれます。

国家元首という位置づけではありますが、権力は国により様々です。ほぼすべての政治的権限を持てるアメリカのような強い権力者の国もあれば、政治は首相に任せて、象徴的な意味合いだけのドイツのような国もあります。


首相とは


首相とは、行政機関のトップの大臣、つまり行政のリーダーを指します。
首相はあくまで、行政のトップであって、国家元首ではありません。
日本で言えば、内閣が行政機関で、首相に当たる名称は内閣総理大臣です。

首相は、基本的に、国民の直接選挙でなく、議会で決定、与党の党首などが任命されることになります。これも多少国により違いはありますが、首相は行政、政治機関のトップであり、国家元首ではない(他に国家元首がいる)ことがほとんどです。


両者の違い


上記のように、両者とも政治上のポジションの名称ではありますが、成り立ちや制度が異なります。
国による多少の差異を除けば、制度としてみると、

大統領は、共和制の国家の国家元首で、一手に権限を握る場合もあれば、政治面の統括用にさらに配下に首相を置く場合もあり。国民の直接選挙で選ばれる。

首相は、政治面の最高責任者として置かれる役職で、君主制(国王のように、世襲で続く君主がいる国家)の国では、行政のトップ役職、主に議会内での投票で選ばれる。
共和制の国家では、大統領に任命され、行政のトップとして据えられることが多い。


ただし、役職的なエラさ、や国の代表か、については上記のような制度ですが、権力が実際にどちらが強いか、などは国によります。
大統領が圧倒的な権限を持っていて、首相は大統領に任命され部下のような国もあれば(ロシアなど)、大統領は外交などでの顔としての役職で、政治的権限がほとんど無い国もあります(ドイツ、イスラエル、インドなど)。



大統領と首相は何が違う?②大統領制


世界各国の制度


もちろん世界中の国の制度を紹介するわけではありませんが、代表的ないくつかをご紹介。


日本は、国家元首天皇が担っており、君主制国家なので、大統領はおらず、首相が存在、役職は内閣総理大臣がそれに当たります。


アメリカは、連邦共和制で、大統領が存在し、国家元首。首相は存在しません。


ロシアは、共和制で、大統領・首相、ともに存在します。大統領に政治上も大きな権限があります。


ドイツは、共和制で、大統領・首相、ともに存在、大統領は象徴的な存在で、首相が政治上のほとんどの権限を持ちます。