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年功序列・終身雇用という日本の悪しき慣習

日本の経済を悪化させるだけの年功序列という最悪の雇用制度、社会制度の解説。


年功序列(ねんこうじょれつ)とは


年功序列(ねんこうじょれつ)とは、官公庁や企業などにおいて勤続年数、年齢などに応じて役職や賃金を上昇させる人事制度・慣習のシステム。

アメリカの経営学者であるジェイムズ・アベグレンが1958年の著書『日本の経営 I』において終身雇用や企業内労働組合とともに「日本的経営」の特徴として欧米に紹介した。英語でもNenko Systemなどと表現される。その他、個人の能力、実績に関わらず年数のみで評価する仕組み一般を年功序列と称することもある。

年功序列制度は、加齢とともに労働者の技術や能力が蓄積され、最終的には企業の成績に反映されるとする考えに基づいている。


わずかばかりの経営者などの年寄権力層が自分の権益を守り、若者を搾取するためだけに作った歪な社会構造、悪慣習である年功序列制度のせいで、日本経済は現在衰退の一途を辿って、若者を苦しめ、少子高齢化に拍車をかけています。



崩れる日本の年功序列 若者も行動


メリット


年功序列というのは、日本をここまで転落させてきた元凶で、社会全般へのメリットなど無いに等しいですが、ほんのわずかではありますが、若干のメリットもあるので探してみます。



年功序列とは わかりやすく


人事評価が楽


基本的に減点方式で、大きな落ち度があった時だけマイナス評価し、あとはただ社内に長くいれば勝手に出世、給与がアップしていきますので、複雑な人事評価などもいらず、評価する人間が無能な場合にもやさしい制度です。
実際、年功序列の中で出世してきた人間には何の能も無いので、そこから実力主義に変えるなど不可能なため、ずっとこのままでいる方が楽、という現実があります。


無能者にやさしい


ただ社内にいるだけで昇給し続けるという夢のような制度なので、何の能力もない人間にも居心地がよく、とにかく会社に貢献がなくても居座り続けることで収入が安定し、人生設計がしやすいです。


人生設計がしやすい


年が経つにつれて昇給していくのがわかっていれば、ローンを組んで家を買うなど、安定して先々の人生設計が組めます。


人事評価が楽など、評価する老害どもが無能であることの証であって、本来長年会社にいるなら優秀でなければならず、ただの無能の言い訳でしかなく、成果主義などで正当に若者にお金が渡れば人生設計はできるわけで、年功序列のメリットなどただ1点、何の能もない高年齢層が会社にしがみついているだけで楽して暮らせる、という点しかありません。
後述するデメリットの数々もあり、本来社会全体、国からしたら害悪でしかないシステムですが、ただただ無能老害たちにやさしいため、年を取り会社の権力を握っている仕事もできない高年齢層にウケがいいというだけの理由で今もこの仕組みが多くの会社で採用され社会を蝕んでいます。


デメリット


ちょっと考えただけでも、この年功序列という害悪システムのデメリットは山ほどありますが、思いつくまま順に。


事なかれ主義


大過がなければ昇進していくので、リスクのある行動に積極的でない。また、思い切った施策が出ない。特に官公庁や官営・公営の法人などではそのような傾向が顕著である。


優秀な人が能力相応に評価されないためにやる気が出ず、組織の中に優秀な人間を迎え入れたとしても結局腐らせてしまって終わり、という社会全体で見れば損失でしかないことが起きます。
そして、多くのやる気に満ちていた優秀な人間も長くこの制度に染まっていればどんどん腐っていき、無能老害にひきづられていきます。
当然このような体制では一般企業では収益が上がるような仕組みを構築していくわけもなく、伸びのない会社になります。


転職者や非正規雇用に不利


同一企業への勤続が重視される事や、賃金が高く付く為に、特に高年齢の転職者が制度的に不利になる。また、長期雇用を前提としない派遣社員年功序列制度の対象外とされ、賃金を相対的に低く抑えられてしまう。


人件費の高騰


ただ年を重ねるだけで給与が上がる、ということは、人員が変わらなければ、年度ごとに人件費が上昇していくことを意味します。
社員全体が年をとったからといって、その分会社の収益も上がり続けるかと言えば、前述の事なかれ主義によって、年功序列の会社で社員が成長方向に働くことなどありえないため、年々経営状態を圧迫していきます。
昨今、多くの老舗の製造業などが赤字に苦しんでいる理由がこれです。


人材の流出


若年層は職務内容に比して薄給を強いられるため、年齢に係らず能力相応の賃金を得られる企業や国に人材が流出してしまう。若く、能力が高いほど、実際の職務と評価との乖離が大きくなるため、年功序列制度を避ける結果となる。


特に現代の仕組みでは起業も簡単なため、社会経験を積むため、と数年会社の中で働くことはあっても、本当に有能な人間ならば、会社で無能の下で働くことなど意味がないことに気づき、成果主義の職場に移ったり、独立・起業するため、結果、年功序列の会社には、そこにしがみつくしかない無能者だけが凝縮されて残っていきます。
今の日本の経済が悪化、貧困層が増大し、経営状態の劣悪な会社ばかりな理由がこれです。


既卒(就職先がないまま卒業した学生)の就職が不利


年齢が上がるほど企業内の年齢による賃金モデルから外れてしまうため、企業は既卒や博士をあまり採用したがらない。従って、不況期に就職活動を始めた世代は、採用の厳選化によって大量の学生が内定を得られなくなる。その後で景気が回復しても、その時の新卒を大量に採る一方で不況期に就職できなかった世代は新卒と同じようには採用しながらないため、世代間による雇用機会の不均衡が生じる。


俗に言う就職氷河期世代が冷遇され、今なお大量にアルバイトをはじめ、非正規で働いている、という理由がこれですね。


天下りの発生


年功序列の賃金モデルを維持するために、子会社の幹部ポストに社員を送り込む事が行われる。必然的に子会社の生え抜き社員の出世が見込みづらくなり、賃金の向上が望めない環境が生まれる。公官庁の場合は、庁内のポストに付けなかった人間を国からの補助金のある独立行政法人公益法人に送り込む形で制度を維持しようとする。


これこそ今の日本の腐敗の象徴のような仕組みで、引退後の政治家が、何の能もないのに、口ききだけで、突如一般企業の顧問打なんだに居座り、高給取りになる、という許しがたい悪慣習を生んでいます。


これだけのデメリットがあり、メリットはほぼないのにこんな悪慣習が日本を支配しているのは、シンプルに、今の政治家や社長など、組織の代表が、どいつも年をとってるからというだけでその地位にいる無能者しかいないので、能力で人を抜擢でもしようものならすぐに自分の地位がなくなるのがわかっているため、既得権益にただしがみつきたいためだけで、こんな害悪そのものの制度にしがみついています。
有能な芽をつぶし、無能者がさらにサボり続ける仕組みなので、社会全体が衰退し、結果今の不景気、非正規、格差大国日本を作り上げた要因だというのに、今なおこの制度は続けられています。
本来なら社会全体から経済活性化や利益を生むには、きちんと能力のあるものを評価し、優秀な人間がさらに子を作り、優秀な人間を増やし、少子高齢化に歯止めをかけるべきなのに、
今の日本は、自分の地位をおびやかす可能性のある優秀な芽は早めにつぶし、そもそも可能せいをなくすために少子化を推進し、自分に逆らわない、逆らえない無能者だけを要職に使い、確実に社会を腐らせる会社や組織ばかりになっています。