「一見さんお断り」という知らない人には謎のシステム

京都などを中心に伝統ある料亭や、静かに営みたいお店などで採用されているシステム「一見さんお断り」についてご紹介。

「一見さんお断り」とは

一見さんお断りと言えば、そのようにお店に全く関わりのない初めての人は入店を断られる場合がある事を意味する。そのような店に入るためには、利用前歴がある人物から何らかの形で紹介をされるか、または販売店の場合は、商品を購入する前提（ウインドウショッピングしない）で訪れる必要がある。

主に京都の料亭にそのような店が多いと言われているが、最近は緩くなっており、一見さんでも入店可能な店も増えている。
出典一見さん - Wikipedia

一見さんお断りの理由（渋谷のシンソウ第2話）

一見さん、おことわり

システムの疑問や理由

あまりこの「一見さんお断り」になじみのない若い世代のよくある声としては、「一見さんお断り」じゃ繁盛しないんじゃ、とか、お高くとまってる、最初にどうやって入れば、などがあります。

疑問の声として
「一見さんお断り」じゃあ開店したら、最初は誰もが一見さんなわけで、誰一人お客さんが入らなくてつぶれるだけじゃんｗ
というのはよく聞かれます。

「一見さんお断り」の仕組みの店には大きくは２パターンがあり、
開店当初から「一見さんお断り」となっていて、店主の知り合い、気心しれた仲間などだけの会員制の料亭のようにしていて、その人達が連れてくる、信頼のおけるお客さんだけで静かに運営したい場合。
開店からしばらくは、普通のお店にしていて誰でも入れて、ある程度繁盛してきたら、常連さんに落ち着いて欲しいので、新規客を受け入れないようにし、それからは既存顧客の知り合いの範囲までしか入れない場合。
があります。
いずれの場合も、立地の都合や、店主の顔が広い、単価が高いので、などお店としてはやっていける前提で行われるシステムです（もちろんそうじゃないとただ客の間口を絞っても店がつぶれてしまう）。

ただ、古き良き日本の料亭の仕組みであるとしても、現代の、口コミやSNSなどで幅広く情報が広がる社会の中では、賛否の声が上がっています。