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熊本県の食の礎☆ご当地伝統野菜の数々

熊本県のご当地食材の数々で、伝統野菜として認定され、地域で愛される野菜の数々をご紹介。


熊本県の素敵な伝統野菜


熊本県には、地元でずっと栽培され続けてきた、いくつかの伝統野菜が今も根付いています。


阿蘇高菜



阿蘇高菜の栽培が始まったのは、とても古いと思われる。しかし、その由来は明らかでない。カラシナの一種で、耐寒性が強い。
現在阿蘇地方を中心に200ha程栽培されており、高菜漬け用として、自家用、販売用に利用されている。



開花前の花茎を収穫し、高菜漬けにする。
漬けて日が浅く緑色の時期を「新漬け」、貯蔵期間長く黄色(あめ色)に変化したものを「古漬け」と呼ぶ。

また、収穫したてを、菜焼きや白和えなどの料理に用い、阿蘇地方に春の訪れを告げる食材となっている。



九州イイモノがたり「阿蘇たかな漬



阿蘇】高菜めし-九州の味とともに(ハイビジョン版)


赤大根



「糸巻き大根」系の赤大根も多くの系統が存在するが、寒さに強く、抽台が遅く冬場の貴重な野菜。味は、肉質がかたく、煮ると柔らかいが煮くずれしにくいのが特徴、糖度も高い。



赤大根(紅くるり)かつらむき


赤崎からいも



赤崎地区の土壌は「カライモ」に合い、おいしいイモがとれるとされ、芦北地域では「赤崎カライモ」として有名。
主成分はでん粉だが、各種ビタミンやミネラル類、食物繊維も豊富に含まれている。
地元では、いもづるのキンピラ、がねあげ、いきなり団子、からいものぼた餅などの料理に用いられる。


佐土原なす



果皮が軟らかく、良食味で、人吉盆地の夏秋作型で栽培され、樹勢が比較的弱い。
「佐土原なす」と呼ばれているが、宮崎の「佐土原なす」や「熊本赤なす」と特性は大きく異なり、開張性で果実の長さは15~20cm、最大でも25cm程度と小さい。人吉球磨地域のナスの食べ方は、小ナスの浅漬けが一般的であり、皮が薄く、小ナスで浅漬けに向く品種が保存された。
カリウムなどのミネラル類、食物繊維などが豊富である。



180622佐土原なす


熊本赤なす



宮崎県在来の“佐土原なす”が起源とされる“なす”。「熊本長なす」とも呼ばれる。
熊本市やその周辺で戦前から栽培されてきた、昭和13年には約80%が「熊本長なす」だったとの記録がある。
また、「熊本赤なす」は、農家毎に自家採種が行われ、果形などの変異が大きくなったため、県では、系統を整理し、その中の優良系統をかけ合わせ「ヒゴムラサキ」を育成した。



くまモン 赤なすは色々と使い道があるモン!? (2015.4.19 コーヨー山田店)