北国のジャガイモの保存食の一種で独特の味わいを持つ凍み芋のご紹介。
凍み芋(しみいも)とは
アンデス山脈の保存食のチューニョと同じで、乾燥させたジャガイモのことである。標高の高い地域に見られる、昼と夜の寒暖差を利用して作る。乾燥させたため、表面には粉がふいた状態となっており、元々の大きさよりも小さく、そして重量も軽くなっている。製造法は現在のフリーズドライに近い。
同様のものが日本でも北海道・東北地方を中心に作られており、十勝地方では「しばれ芋」、山梨県鳴沢村では「凍み芋」という。
昼の間に、地面に掘り起こしたジャガイモを並べて放置しておくと、夜には気温が氷点下となるためにジャガイモが凍ってしまう。そのまま次の日も置いておくと、昼は日射によって凍ったジャガイモが解凍され、再び夜には凍る。これを幾日も繰り返すことで、ジャガイモをブヨブヨした柔らかい状態にしてしまう。こうして柔らかくなったジャガイモを足で踏むことによって水分を搾り取ってしまう。この後、さらに自然乾燥させることで完成する。
乾燥状態を保てば数年間の保存が可能である。乾燥したままでは食用には向かないため、水でもどしてから、鍋などを使って煮て食べる。
のだむら通信#42「冬の郷土食 凍み芋」2017年2月5日放送分
凍み芋料理の数々
地元以外で食べるには、こういった真空パックに入って販売しているものなどで。
お吸い物
水分が抜けた芋になっていますので、汁物に使うことが多いです。
凍み芋餅
定番の凍み芋料理です。
動画
のだむら通信#46「おいでよ!!野田村」2017年3月5日放送分
Hecho el Chuño - ボリビアの村でチューニョ作り